今回の定例勉強会は小倉公証人合同役場の公証人、野島香苗先生をお迎えし、「公証制度とその活用法」というテーマでお話をしていただきました。

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公証人というと、なんだか堅い感じの60歳前後の男性…というモリタの勝手なイメージを覆す小倉公証人役場の野島先生。
今回で先生のお話を聞くのは2回目でしたが、とても勉強になりましたし、ちょっと敷居が高かった公証人役場ももっと問い合わせとかしちゃおうかな…とか思いました 🙂

先生は「相続を争族にしないために、公正証書遺言の活用がもっと増えてほしい」とのこと。
確かに公正証書遺言であれば、検認の必要はありませんし、自筆証書遺言と違って専門家のもとで作成するので法律的に間違いはないし、不備もないから安心ですよね。
「立ち会う証人から秘密が漏れるかもと言われるが、そんな心配はほぼ考えられない。むしろ本人が口を滑らせる」と言っていたのには笑いました 😆
相続人になり得る人を証人にすることも勧めないし、もし適当な証人がいなければ紹介もしていただけるそう。それなら安心ですよね。

私もリタイアメントセミナーの場では毎回「遺言書」準備しようよ、ということを話すのですが、どこまでみんな自分のこととして捉えているのか。
親が亡くなった後のことについて、どのように遺産分割するか兄弟間でこっそり戦々恐々としているのに、自分が亡くなった後のことは考えてないんだろうなー。まー、60歳前後じゃ「まだまだ自分の順番じゃない」って思うのもわからんでもないけど。

野島先生の話に戻りますが、資料には統計データの数字もありまして。
65歳以上の年間の死亡者数は平成24年で約108万人。
一方、平成24年に作成した遺言は全国で約8万8千件。
ん~、自筆証書遺言があったとして、単純に考えると遺言があるのは死亡者に対し10%程度ってことになりますね。もちろん、我が家みたいに兄弟仲良く、全く問題なく遺産分割できるところもあるでしょうから、絶対遺言書!とは言えないけど、実際に相続が発生すると仲良し兄弟間でも大人になってからの生活環境の違いによって、ビミョーにそれぞれの思惑がかみ合わないことってありますよ。
相談者の中にも、このビミョーなズレで、気持ちがモヤモヤしていて相談に来られる方もいますからね。

 

あと、もう一つの統計データをご紹介。離婚給付契約についての公正証書作成の数字です。つまり夫から妻へ子供の養育費関係の支払についての公正証書。
全国的な統計はとっていないのでわからないそうですが、福岡の数字だけでいうと1年間で1400件。前のデータがないので比較できませんが、野島先生の感覚では非常に増えてきている印象ということでした。
これまで統計を取っていなかったものを、野島先生が統計を取ってほしいと依頼したそうで、これってやっぱ女性ならではの感覚だろうな~と思いました。

久しぶりにフルで勉強会に参加でき、また、とっても中身の濃いテーマでしたので、書きたいことは山ほどありますが、長くなったので、今回はこの辺で。

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野島先生って、とても気さくな感じで笑顔のステキな方です。公証人として個々の方のご依頼、ご相談に熱意を持って真摯に取り組んでいるんだな…ということが、話の端々からわかりました。
事例なども織り交ぜながらの話も面白くて分かりやすい。でも、真剣な表情になると「凛」という言葉がピッタリ。さすが裁判官として長年法曹界でお仕事をしてきた方です。

また、講師としてお呼びできたらいいな~ 😉